教員からの転職って難しい?その理由と教員経験をいかして転職する方法

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教員を辞めたい、転職したい…そう思っている人も少なくないと思います。私もそう思っていた一人でした。

だけどいざ転職したくても、どんな業種を選べばいいのか分からない。というか教員から転職って可能なの???

今日は元教員である私が、教員が転職する難しさと、教員経験をいかして転職する方法を紹介します!

目次

教員からの転職がむずかしい理由

理由① 就職活動をしていない

これはすべての人に当てはまるわけではありませんが、大多数の教員がそうだと思います。

大学3〜4年生の段階で、教員採用試験を受けるか就活をするかの選択を迫られます。

(ちなみに私は両方にチャレンジし、両方とも中途半端に終わりました笑)

私は教育大学の教育学部に所属していましたが、周りの話を聞くと、教員希望の人はほとんどが教員採用試験しか受けていなかったなーと思います。

教員採用試験でも面接があるから、自分の強みや弱みはわかってるよ!

そう思っていたのですが、教員採用試験で問われる資質はあくまでも「子どもに対して」のものであって、自分の強みや弱みの中の一部分でした。

子どもとこんなふうに関わりたい、こんな教育をしたい、こんな先生になりたい。熱意や情熱があっても、「私はこんなことができます」という強みにはならなかったのです…。

強みや弱みが分からないから、それを活かせる職種や企業も分からない。自分の売り込み方が分からない、だから転職活動の仕方が分からない…という悪循環ですね。

理由② 世の中のニーズに対応できない

教員にとっての評価とは、子どもたちの反応、保護者の反応、周りの教員の反応になります。

が、どれも目に見える形ではないんですよね。授業や子どもへの指導がうまくいったかどうかなんて感触でしか分からない。

数年たって大人になった子どもと話してみて、ようやく「あのときの指導は間違ってなかったのかな?」と思えるくらいです。

企業の仕事では、「先月よりたくさんの契約をとれた」「この商品は全然売れない…」「自分が営業のアドバイスをしてお店の売上がのびた」とか仕事にたいして目に見える反応があります。

目に見える反応=自分への評価となり、いいときも悪いときもはっきりとわかります。

たとえば「ブログを書く」というインターネット上のことでも、自分のこの記事はよく読まれているな、とかこの記事を読んだ人はほかの記事にも興味をもってくれているな、とか読者のニーズがわかります。

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世の中の評価がダイレクトに突き刺さっ……いや、伝わってきます(笑)

ひとのニーズに敏感になり、それにこたえようとする。

企業での仕事ではそのくりかえしですが、教員はそもそもニーズを意識する機会がすくないです。

だから、そのニーズに自分があわせていく、ということも難しいのですね。

つまり、「自分がこんな仕事をしたら○人が見てくれて、そのうち○人が契約してくれる」などという自分の影響力が全く分からないのです。

世の中のニーズにすばやく対応するのがどうしても難しくなってしまうのです。

理由③ 転職活動する時間がない 

教員のみなさん、月に何日休みの日がありますか??

月に1回、それも半日しか休みがないなんてザラにありますよね。

理由は部活動です。

平日も春〜秋の間は19時頃まで部活。部活が終わってから次の日の授業準備や学級の仕事…。教室の掲示物を作ったり、成績処理をしたり、テスト問題を作ったり。しかも最近はセキュリティの問題で、持ち帰って仕事をするということも難しいご時世。そして極めつけは土日の1日練習(泣)

のの
ん??私って時給いくら???

土日なんて時給換算すると時給300円くらいだったりします。

もちろん子どもたちの成長は嬉しいし、感動する場面も多々あるのですが、本当に本当に時間がない。

そもそも定時って何時?のレベルで、部活がない日は逆に会議で遅くまで拘束されて、20時前にやっと解放されるなんてことも珍しくありませんでした。

授業がある日に休もうと思うと他の教員に代わってもらわないといけないし、そうなると行動することも面倒になってくる…。はい、悪循環Part②です(笑)

理由④ 転職する人が少ない業界

これも教員あるあるですね!教員になると定年退職するまでずっと教員として勤める人がほとんどです。

私も、辞めますと校長先生に申し出たときは「他のところで教員するの?」と言われました(笑)みんな教員はずっと教員をしていくと思ってるんですよね(笑)

そして、退職するときには周りから「もったいない!せっかく受かったのに!!」のオンパレードです。子どもからも保護者からもいろいろ納得する理由を求められます。

そういう「いろいろ」を億劫だと思ってしまって前に進めない人、そもそも転職という選択肢が頭の中に上がってこない。一度教員になってしまったからには頑張らなければならない。

転職している人が周りにいないだけに相談もしにくい…

行動に移したいけどなんとなく続けていて、気付けば5年、10年経って中堅の立場になってきたからもういいや…と諦めてしまう。そんな教員仲間もいました。

でも、世の中には自分で新しいことを始めようとチャレンジしている人がたくさんいることに気付いたのです!

今の環境から抜け出して、新しいことを始めたいと思っている人を応援してくれる人もたくさんいます。

ここまで、教員からの転職が難しいと言われる理由を挙げてきました。

ここからは教員を辞めた私が、やめてから気付いた教員の強みと転職するときのおすすめ方法について紹介します。




転職にいかせる教員の強み

相手のために尽くす精神

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教員のみなさん、毎日子どもたちのために、朝早くから夜遅くまでお疲れ様です!!!

教員の仕事って成果も見えにくいし、手応えも感じにくい。

それなのに毎日一生懸命子どもたちの成長を願って仕事に尽くす姿は本当に頭が下がります。

たくさんの先生たちの大きな愛と子どもたちを思う姿を間近で見てきたのですが、子どもたちのためになるならなんでもする!!という熱意のある人が多くいました。

その相手を思う精神を目の前の子どもたちから世の中へ向けたなら、大きなパワーを発揮するでしょう!

ただ、目の前で子どもの成長を見られるという教員の醍醐味からは離れてしまうので、少し(というかかなり)寂しく感じるかもしれません…(泣)

私も教員を辞めて1年間くらいはしょっちゅう担任をしていた子どもたちを思い出して泣いていました(笑)自分で辞めたくせにかなり未練がましかったです(笑)

体力

休みもなく、それでいて毎日子どもたちと向き合う日々。

部活では一緒になってランニングをしたり、本気になって怒ったり。(怒るのってものすごいエネルギー使いますよね(泣))

そしてどうにかしてプライベートの時間を捻出しようと時間をやりくりする。

そんな毎日でも、頑張って仕事を続けているあなたは本当にすごい体力の持ち主です!

振り返っても、あのときは本当にタフだったなー、今もう1回同じことやってと言われても絶対できないな…と思います。

きっと転職してもタフに頑張った経験は生きてくるはずです!!

相手を見ながら人前で話す力

教員はしゃべる仕事です。毎日何時間も人前で喋って、子どもたちの反応を見ながら授業を進めていく。

独りよがりの講義ではなく子どもたちと一緒になって授業を作っていく経験を積んでいけば、プレゼンテーションもお手のもの!人前で話すことにも抵抗がありません。

相手が理解しやすい方法を常に考えているので、きっと転職した後もいろいろなところで役に立つはずです。

子どもたちのまえだけでなく、保護者のまえでも話す機会は多いですよね。

幅広い年齢層を対象に、わかりやすく説明するためにはどうすればいいか経験を重ねていくなかでそのスキルが身についているので、接客業や営業職にも活かせるところが多いでしょう。

転職したいなら転職エージェント

転職しようと思ったときに何を見ますか?転職サイト?求人誌?

おすすめは転職エージェントです。

こちらの要望や転職動機などをしっかり聞いてくれ、面接もサポートしてくれます。

自分で気付いていない思いだったり、向き不向きも見極めて、客観的にかつ親身になってアドバイスをくれるので、転職経験がない人ほどおすすめです!

のの
私自身も利用したことがありますし、教員から転職した友人も転職エージェントを利用して希望にかなう転職ができたと言っていました!

難しいことは行動しない理由にはならない

いかがでしたでしょうか?

教員ってなかなかハードな仕事の割に、転職市場では厳しい評価を受けたりもします。

でも変わりたいという思いさえしっかり持っていれば、その強みを生かして新たな環境へ踏み出すことができます!

自分一人ではなかなか難しいという方は、転職エージェントや周りの転職経験者にまずは相談してみるのもいいかもしれません。

もし転職してみてもう一度教員に戻りたいと思ったとしても、その経験は無駄にはなりません。

そして転職活動自体はするもしないも完全に自由ですし、バレません(笑)

自分の市場価値はどれくらいあるのか?

学校以外の場でたたかえるのか?

それを知るだけでも意味があるんじゃないかな、と私は思っています。

のの
最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

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