塾のお金って高い!!
なんであんなに高いんでしょう…
普通に通っているだけでも月に数万。
夏期講習、冬期講習を受けた日には、さらに追加で5万なんてめずらしくありません。
お子さんがたくさんいる家庭では毎月かなり痛い出費になりますよね
経済的に厳しくて、通わせてあげたいけど通わせられない…
これって子どもにかわいそう?
そんなもどかしい気持ちをかかえている保護者の方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です!
塾に通わせられないのは、全然かわいそうじゃありません!
むしろお金があってもあえて塾に通わせないという道もアリかも。
この記事では、小さいころに「うちは塾に通わせられないからね」と宣告された私が、塾に通わせてもらえなかったからこそ身についた力を紹介します!
塾に通わせられないのはかわいそうじゃない
小学校高学年や中学生くらいになってくると、子どもの方から「塾に通いたい」と言ってくることもあると思います。
また、同じくらいの年齢の子どもをもつ親同士のなかで、塾のことが話題に上がることも増えてくるでしょう。
そうなると、はじめは塾に通わせるつもりがなくてもだんだん焦ってくるかもしれません。
うちの子も塾に行かせたほうがいいのかな?
友達の◯◯くん、◯◯ちゃんも行ってるらしいし…
お金がないから塾に通わせられないなんて申し訳なくて言えない…
塾に通わせられないうちの子ってかわいそう??
いいえ、そんなことありません!
実は塾に通わせないことのメリットってとても大きいんです!
塾に通わせないことのメリット5つ
塾に通わせないことにはたくさんのメリットがあります。
そのなかでも効果が大きいと感じたメリット5つを紹介します
塾に通わないで得られるメリット
- 自分から質問できるようになる
- 自分にあった学ぶ方法を探せるようになる
- 時間に余裕ができる
- お金に頼らない力が身につく
- 成果がでたらものすごく自信がつく
ではさっそくひとつひとつ見ていきましょう〜!
自分から質問できるようになる
塾の先生は、生徒の成績を上げるのが仕事です。
ですから、向こうから「苦手なものはなに?」「どこがわからない?」と聞いて、解決してくれます。
塾講師をしていて感じましたが、塾にかよう子どもたちはほとんどの生徒が受け身になっています。
しかし、塾にかよわないとなると、わからないことがあったときに自分から発信しないと誰も助けてくれません。
そうすると、どうなるか。
学校の先生や保護者など身近な大人でたよれる人に、「自分はこれがわからない」と質問していくようになります
学校の先生は普段から多くの子どもを相手にしているので、向こうから「ここがわからない?」などと聞いてくることはありません。
そこで、先生をつかまえて「これがわからないので教えて下さい」と自分の弱点を理解して質問できる力がついてくるのです。
何がわからなくて、何を教えてほしいのか。
自分でしっかり自分のことを分析して、悩みを解決してくれる人に質問できるようになると、その後の人生で大きな力を発揮するでしょう!
何度も質問にきていると、教員のなかでも印象に残ります。積極的な生徒には親身になって教えようという気持ちがはたらくので、そういう意味でもメリットかもしれません(笑)
自分にあった学ぶ方法を探せるようになる
塾講師をしていて感じたことがもうひとつ。
塾に通う子どもたちはどうしても人まかせになってしまいます。
勉強の計画を立てるのも、何の勉強をするのかもすべて塾の先生まかせ…
もちろんすべての子どもがというわけではありませんが、受け身じゃない生徒は塾に通わなくても大丈夫なのにな、と心の中で思っていました(笑)
自分にあっていようがなかろうが、とりあえずやれと言われたことをやる。
「塾の先生がこう言ったから」と学校で言う生徒も少なくありません。
ですが、塾に通わずに学ぼうとすると自分なりの勉強法を模索することになります。
参考書や問題集を選ぶところから、勉強ははじまっています。
これならできそう、これは合わないな、という感覚を幼いころから養っていけるのです。
そうすると、大人になってなにか新しいことを学ぼうとしたときにも、感覚的にどんなスタイルが自分にあうかがよくわかっているので困りません。
まず知識をインプットするほうが理解しやすい人もいれば、問題をといてみて解説を見ながら理解していくほうがいいという人もいるでしょう。
塾に通わないことで、自分の得意不得意を理解し、自分にあった「学ぶ方法」を探す訓練をかさねることができるのです。
時間に余裕ができる
塾に一度も通わなかったと言った私ですが、小学校1年生の夏休みに1ヶ月だけ近所の公文にかよったことがありました。
そのときに思ったことは、「宿題がふえるのがイヤ」ということです(笑)
塾にかようと、学校の宿題+塾の宿題になるので、子どもにとってはかなり負担が大きいです
場合によっては塾の宿題をするために学校の宿題ができない、といったこともあるかもしれません。
学校の生徒を見ていても、毎日部活のあとに塾に行って夜遅くに帰宅し、疲れはてている子どもがたくさんいました。
でも小学校、中学校、高校のときに学ぶべきことって、いわゆる「勉強」だけじゃないですよね!
友達との人間関係の築き方や部活動、恋愛や趣味など、学ぶべきことはたくさんあります。
塾に通わないことで自分の時間に余裕がもてるようになるため、いろんな時間の使い方ができるようになります。
お金に頼らない力が身につく
これは保護者の気持ちにもかかわるかもしれませんが、これだけお金を払っているから大丈夫、と思い込んでいませんか?
お金をかけていることで満足していませんか?
塾講師の立場からすると、「これだけお金はらっても本人に全然やる気がないから損だよ〜」と思うことが多々ありました…。
「お金がないから塾には通えません!」と宣言されると、子どもはお金がないなかでどうすればいいか自分で考えるようになります。
タダで教えてもらえる学校の先生に質問しよう。
先輩に聞いてみよう。
本やインターネットで調べてみよう。
世の中、お金をかけなくても解決できることってたくさんあります
逆にお金をかけただけで満足していて、解決になっていないこともたくさんあります。
小中高と塾に通わなかった私は、その後社会人になって教員採用試験や公務員試験を受けるときにも「なんとか塾に通わずに安くすむ方法はないか」自分で考えました。
結果、自分に必要な情報を必死に集めて、独学ですべて第一志望に合格することができました
塾に通わなかったことで、お金をかけるべきところとそうじゃないところを見分ける力も身についたと感じています。
成果がでたらものすごく自信がつく
中学校で担任をしていたときに、とても成績が優秀な生徒がこんなことを言っていました。
時間がないから塾をやめたい。でも塾をやめて今より成績が落ちたら、実力じゃなかったと突きつけられそうで怖い
これに対して私はこう答えました。
そう考えている時点で自分の力を理解しようとしているし、そんなふうに考えられる人はなかなかいないよ!一度塾をやめてそれで結果が出せたらもっと自信がつく。どうしても苦手なところをカバーしたいと思ったら、そこからもう一度塾にかよっても間に合うと思うよ。
どんなに優秀な生徒でも、塾に通っていると、それが実力なのかどうかわからなくなるんだなと痛感しました。
自分の力でつかんだ成功体験はおおきな自信となり、その後の人生を生きぬく土台になります。
その後塾をやめたその生徒は、成績が落ちることもなく前よりゆとりをもった生活ができるようになったそうです。
塾に通わせないことはメリットだらけ
いかがでしょうか。
塾に通わせないって、実はとってもメリットが多いんです!
今回紹介したおもなメリット5つはこちらです。
- 自分から質問できるようになる
- 自分にあった学ぶ方法を探せるようになる
- 時間に余裕ができる
- お金に頼らない力が身につく
- 成果がでたらものすごく自信がつく
でも、頭では大丈夫とわかっていても心配になる保護者もいるかもしれません。
ここからは、塾に通わせないときに保護者が注意すること3つを紹介していきます
塾に通わせないときに注意することは?
塾に通わせないことはメリットがあるんだ!と保護者の気持ちを一方的に押し付けるのはよくありません。
子どもの気持ちや悩みによりそいながら、見守りフォローしていくことが大切です。
困っていることを口に出せる関係づくり
自分で勉強するのも、数年続けていけばコツをつかむことができますが、慣れないうちはつまづくもの。
しんどいこと、困っていることを打ち明けやすい関係づくりが大切です。
子どもの話に相づちをうち「そうなんだ」と共感することで、安心して悩みを切り出せる親子関係になっていきます。
「塾に通いたい」と言い出したら、理由を説明させる
もし子どもが「塾に行きたい」と言いだしたらどうしよう?
そのときは「なぜ塾に行きたいのか」きちんと子ども自身に説明させましょう
小中学校のうちは「友だちの◯◯くんが行っているから」という友だちに影響された理由が多いのではないでしょうか。
「苦手教科がある」といったときには、その苦手を克服するために塾に通う以外でできることはしたか、一緒に確認してみましょう。
「この教科のここがわからないから」とはっきり説明できるようになってくるころには、塾にいかなくとも先生に質問して解決できるようになっているはずです。
自分が何に悩んでいて、どうやったら解決できるかを考えられるようになるのと同時に、保護者を説得しようとすることでプレゼン力も身につきます(笑)
ときには子どもの悩みを解決するためのお金も必要
それでもどうしてもお金をかけるべきときもあります。
私も大学受験のとき、数学と英語の学力をのばしたかったのですが、いい問題集が見つからず困っていました…
そんなときに友だちがやらなかった進研ゼミのあまりをゆずってもらいました。
それがとってもわかりやすかったので、高校3年の1年間だけ進研ゼミの数学と英語をやらせてほしいと親に直談判しました。
月額いくらかかるけど、そのうち◯千円は自分のお小遣いから負担するのでやらしてほしい、と頼みこみました(笑)
そこでやっとOKをもらえて、念願の問題集を手にしたときはとてもうれしかったです!
自分で親を説得して、おこづかいからもいくらか出して手に入れた問題集だったので、ムダにすることなく何度も活用しました。
子どもが本気でやりたいことをサポートするお金は、「生きたお金」として価値あるものになるでしょう!
お金をかけることだけが子育てじゃない
お金がなくて塾に通わせられないことは、何もかわいそうなことではありません!
むしろ、生きる力をきたえていける絶好のチャンスです!
私はお金があっても塾に通わせない方がメリットが大きいのではないかと思っています!
小さいころからピンチをチャンスに変える力を身につけた子どもは、大人になっても新しいことにどんどんチャレンジしていくでしょう。
ぜひ、まわりに流されず、子育てを楽しんでください!
コメント